【フジテレビ商品研究所 優品ズームアップ】ヤマハ発動機 (3/4ページ)

2014.4.12 05:00

 ◆低速時でも快適なアシスト

 重心が低くなって安定感が増すと共に、子供の乗せ降ろしの負担も軽くなる。万が一転倒した場合の子供への衝撃も小さく、安全をより重視するなら考慮したいポイントだ。その一方で、ひとこぎで進む距離は、26型の約5.3メートルに対して約5.0メートルとほとんど変わらないよう、ギア比が変更されている。通常の自転車は、ギア比を上げればその分踏み込みが重くなるが、電動アシスト自転車ならその分をアシスト力でカバーできるので、スイスイ快適に走ることが可能だ。

 電動アシスト自転車は、走行スピードが10キロメートルを超えるとアシスト力を徐々に抑えなければならない。従来は、ギアがトップギアに入っていると想定してモーターの回転数を制御しており、1速や2速にシフトダウンした状態ではアシスト力が弱くなっていた。ヤマハでは、12極のセンサーで細かく検出したスピードとモーターの回転数からギアポジションを検出。そのギアポジションにあわせて制御する「S.P.E.C.3」を搭載することで、シフトダウンした状態でも快適なアシストを実現した。

 ◆全モデルに「トリプルセンサー」

 重量のかさむ幼児2人同乗は、発進時の踏み込みが重くなるなど1人乗りとは異なる特徴がある。ダミーを乗せて検証しながら設定した最適な制御によって、学生時代以来久々の自転車という母親でも安心して乗れる、よりなめらかな走行を実現している。さらに、従来の「トルクセンサー」と「スピードセンサー」にペダル(クランク)を回す早さを検知するセンサーを加え、ペダルを踏む力が弱いときにアシストがOFFになるという問題を解決して、アシストのなめらかさを向上させた「トリプルセンサー」が全モデルに採用されている。

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