エンジニアリング企業は設計・開発専用ソフトウエアに1000万円以上を費やすことなどざらだが、こうしたソフトは古臭いオフライン型で、開発者が世界中に広がっている場合はもちろん、国内にいてもチームが協働するのは難しい作りになっている。
これまで私が働いたことのある企業では、離れたところにあるオフィスが共通の内部ストレージシステムを利用できるようにするため、高価な2局間接続ラインを配備しなければならなかった。それを使っても、データを失うリスクなしに同じドキュメント上で協働することはできない。ビジネスのさまざまな過程がインターネット上に急速に移ったこともあり、古いやり方に慣れきって、新しいソフトウエアを学べなかったエンジニアリング業界や多くの専門家は置き去りにされてしまった。
アップバーターがこの溝を埋めることに成功すれば、大きな利益が生まれる可能性がある。企業がソフトウエアに1000万円も投資している現状に鑑みれば、操業プロセスの効率化にその1割程度は投じると考えるのが妥当だ。そのうえ、1割の出費で、もしかしたら新しいソフトの購入や既にあるソフトの更新をしなくてよくなるかもしれない。
◆零細企業にも門戸
科学データをめぐるコラボレーションを可能にするという点でアップバーターと似たサービスが「plot.ly(プロットリー)」だ。最近のトレンドとして、個人や部門ごとに孤立した「サイロ型」システムでは埋もれてしまうデータを、オンライン化しようという動きがある。ここでいうデータには、デザインや設計図も含まれる。プロットリーは主に数学的データをオンライン上で可視化し、プロフェッショナルがオンラインでデータを分析したり、質の高いグラフを作成したりできるサービスだ。