アップバーターやプロットリーがトレンドウオッチの視点からおもしろいのは、伝統的には高価だったリソースをオンライン化することで、零細企業や主要市場外にいた専門家らがビジネスを始められるよう、市場を開いているところだ。個人が他のハードウエア開発者やハードハッカー(身近にある電子機器を改造して楽しむ人)らと知識を共有できる場を作ったアップバーターの出発点は、まさにそこだった。今でこそ法人顧客の獲得に動いているが、それは利益をもたらすのが法人だからに他ならない。当たり前だが、趣味で製作をしている人はお金をあまりかけたがらないのだ。
もう一つの興味深い特徴は、これらの企業がクラウドソース型コンピューティングを可能にしていることだ。例えばプロットリーでは、エンジニアがAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を通じてデータを提出すると、プロットリーのプラットホームが美しいグラフを作成してくれる。これを伝統的な方法でやろうとすればCPU(中央演算処理装置)に大きな負担がかかり、通常、専門のデザイナーとデータ分析官が一緒に作業をする必要があった。
◆さらなる資金調達も
単一の専門分野に特化した小規模なオンライン企業は、高価で過去の遺物ともいえるソフトウエアにとって、短期的にみれば利益になる。彼らが自社製品の有用性を高めてくれるからだ。しかし、こうした新しい企業がインターネットから置き去りにされた人々との溝を埋めることで、自社の製品だけでなく競合製品にとっても利益になることから、長期的には脅威になってくるだろう。