国内自動車大手8社は23日、2013年度の生産・販売実績を発表した。それによると、国内生産の合計は前年度比3.6%増の937万9989台と4年連続で増加した。一昨年のエコカー補助金終了の影響を新型車の好調な販売で補った上、4月の消費税増税前の駆け込み需要も加わり生産が増加した。国内販売も8.2%増の521万8796台と伸びた。
国内販売で高い伸びを見せたのが軽自動車だ。「価格に敏感」(軽自動車大手幹部)とされるユーザーによる駆け込み購入が消費税増税直前の3月まで続いた結果、軽大手のダイハツ工業、スズキに加え、「Nシリーズ」が好調なホンダ、日産自動車も年度販売として過去最高を記録した。三菱自動車も25.8%増と伸びた。
4月の販売は、登録車も含めて反動減が予想されるが、生産については「受注残を抱えていることもあり、4月に急激に落ちることはない」(富士重工業)などとしており、各社とも当面は、高水準を維持する見通しだ。