営業利益1兆円突破を発表する、ソフトバンクの孫正義社長=7日、東京都中央区(米沢文撮影)【拡大】
ソフトバンクが7日発表した平成26年3月期連結決算は、売上高がその前の期の2倍の6兆6666億円、最終利益は41・5%増の5270億円と増収増益だった。営業利益は35・8%増の1兆853億円となり、従来予想の1兆円を上回る過去最高の業績となった。
売上高の倍増は、買収した米スプリントの売上高2兆6千億円が加わったことによる。またガンホー・オンライン・エンターテインメントやウィルコムが連結子会社として加わり、収益を大きく押し上げた。
また米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」やタブレット端末の販売に力を入れ、通信事業の収益を伸ばしたことも好業績に結びついた。
この結果、ソフトバンクは最終利益、営業利益ともに、初めてNTTドコモを超えた。記者会見した孫正義社長は「ドコモをいつかかならず抜くというのは、ボーダフォン日本法人を買収した1日目からの強い決意だ。それを達成できたことは非常に感慨深い」と述べた。
今期(27年3月期)は売上高8兆円、営業利益1兆円を当面の目標とする。