ビール4社、1~3月期売上高が過去最高に 消費増税前の駆け込み需要で

2014.5.9 18:19

 ビール大手4社の2014年第1四半期(1~3月期)連結決算が9日、出そろった。消費税増税前のまとめ買い需要などから、4社とも同期として過去最高の売上高を記録した。第2四半期には、手控えていた新製品を相次ぎ投入して最需要期の購買意欲を喚起する。

 同日決算発表したサッポロホールディングス(HD)は、期間限定品を投入した高級ビール「エビス」が伸びたほか、第3のビール「極ZERO」も大きく貢献し、売上高は1120億円と前年同期比で約12%増加。営業損失も30億円改善した。最終損益は、「サッポロ銀座ビル」の解体撤去費23億円を特損計上し、38億円の赤字だった。

 サントリーHDの売上高は約19%増の4839億円。主力ビール「ザ・プレミアム・モルツ」の販売量が3%伸長、蒸留酒は17%増え、酒類の売上高を9%伸ばした。最終利益は約87%増の89億円。米蒸留酒大手ビーム社の買収効果は「算定中」としているが、5~12月に売上高が2000億円上乗せされる見込み。

 アサヒグループHDは、2月に一般発売した高級ビール「ドライプレミアム」に加え、発泡酒「スタイルフリー」も好調だった。インドネシアの飲料事業も加わり、売上高10%増の3750億円、営業利益も約2.4倍の153億円と過去最高だった。

 キリンHDは売上高が約2%増の5287億円、営業利益は約24%増の300億円。製法改良した主力ビール「一番搾り」の販売量が9%増え、缶チューハイなども20%余り伸びた。最終利益は、前年の株式売却益などの反動で約80%減の111億円。

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