惨敗、低迷、日本のテーマパーク… USJはTDLと2強時代を築けるか (2/4ページ)

2014.5.12 07:03

 TDSと同じ13年に開業した大阪市此花区の米映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)も、西日本最大のターミナル、JR大阪駅から約15分という立地条件もあり、開業直後の13年度の来場者数は1100万人に達し、当時は「東のディズニー、西のUSJ」と並び称された。

 しかし、開業2年目の14年、期限切れ食品の提供やアトラクションでの大阪府の許可量を超えた火薬使用が発覚して以降、顧客離れが加速した。運営会社のユー・エス・ジェイは当時、第三セクターで大阪市や米ユニバーサル社、民間企業が出資。低迷が続く中でも「幹部や社員に危機意識がなかった」(関係者)ことなど、寄り合い所帯の弊害もあって打開策が打てないまま地の利を生かすことなく、ディズニーの1強時代を許した。

 とはいえ、苦戦が続いたのは何もUSJに限ったことではない。そもそも国内のテーマパークは、成功例が多いとはいえないのだ。

「バブル期に立てた甘い需要予測がたたり、多くのテーマパークが姿を消していった」(四宮氏)

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