「電機再建」と「エンタメ」揺れる戦略に決断迫る市場 ソニー、今期も赤字予想 (3/3ページ)

2014.5.15 08:16

平成26年3月期決算の会見に臨むソニーの吉田憲一郎最高財務責任者(CFO)(中央)ら=14日、東京都港区(那須慎一撮影)

平成26年3月期決算の会見に臨むソニーの吉田憲一郎最高財務責任者(CFO)(中央)ら=14日、東京都港区(那須慎一撮影)【拡大】

 社内には否定的な意見もあったが、平井社長と(昨年末に最高戦略責任者になった)参謀役の吉田氏が「短い期間で決断した」(幹部)という。吉田氏は、社長室長などを経てインターネット接続事業子会社ソネット社長になっていたのを平井社長が呼び戻した。

 27年3月期はテレビも含め電機部門は営業黒字を見込む。4月には社員のアイデアなどを基に新規事業創出に取り組む組織を設置、手始めに不動産事業に参入する。もっとも、創業者の盛田昭夫氏の陣頭指揮で始めた金融事業などと比べると力不足は否めない。

 「(電機部門が)継続的な黒字体質になるには、もう一段の構造改革で、人員や組織を実力に見合った規模にする必要がある」(モルガン・スタンレーMUFG証券の小野雅弘エグゼクティブディレクター)と市場の視線も厳しい。

 ライバルが業績回復を果たす中、取り残されたソニーは復活できるのか。平井社長が22日の経営方針説明会で説得力ある将来像を語ることができるか注目される。(田村龍彦)

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