苫東火発2号機の定期点検でタービン本体を解体整備【拡大】
夏場の電力安定供給の危機が迫る北海道電力。ピークとなる夏場に備えて対応が急がれているなか、北海道でも主要な発電所のひとつである苫東厚真発電所2号機の定期検査が7月10日まで実施している。
この苫東2号機は、1985年に運転開始、今年で約30年になる。海外炭を燃料に60キロワットの発電出力。法令に基づいた定期検査は、ボイラー本体や燃焼装置、通風装置などボイラー設備関連工事。タービン本体や主要弁、潤滑油装置などタービン設備関連工事。発電機や遮断器、各種制御装置など電気設備工事。灰処理装置や運炭装置、排煙脱硫装置など付帯設備工事。
かつて産炭地だった北海道で培った石炭火発の最先端技術、システムを導入。泊原発の再稼働が急がれるなか、それまでは電力の安定供給を支える重要な役割を果たす。さらに、北海道のピークとなる夏場、冬場の電力の安定供給に向け万全な備えとなる。