ＪＸ日鉱日石エネ、家庭向け電力小売り参入　関東圏で１６年から (1/2ページ)

　ＪＸ日鉱日石エネルギーは１６日、２０１６年から関東圏で家庭向け電力小売り事業に参入する方針を明らかにした。価格競争で消耗戦に陥らないよう、自社で手がけているプロパンガスとのセット販売や通信事業者などとの提携も視野に入れ、差別化を図る考えだ。

　４月１日に創設された「電気事業部」を担当する西島弘也取締役常務執行役員が、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、今後の戦略を説明した。電力小売りは１６年にも家庭向けを含め全面自由化される見通しだが、西島氏は「当然、（１６年は）頭の中にある。自由化された段階で準備に入るのでは遅い」と持論を展開した。

　同社は、関東圏を中心に火力発電所を増設し、３０年までに発電規模を現状比３倍の４００万キロワットに増やす方針。石油製品の国内需要が伸び悩む中、電気事業を「収益の柱」に育て、総合エネルギー企業への転換を目指す。

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