ANAホールディングス傘下のANA Cargoとヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸は30日、提携を強化すると発表した。ANA Cargoが那覇空港を拠点に展開する貨物便ネットワーク「沖縄貨物ハブ」を活用し、ヤマトは日本の生鮮品などを保冷輸送して海外に届ける「国際クール宅急便」のエリアを年内にシンガポール向けと台湾向けに拡大する。
沖縄貨物ハブを拠点とする貨物便の就航先は2009年の開始時は8地点だったが、今月14日に沖縄-シンガポール線が加わって12地点に拡大。ヤマトは昨年10月から香港向けに国際クール宅急便を展開しているが、シンガポール向けと台湾向けにもエリアを広げる。記者会見したヤマトの山内雅喜社長は「(国内で)宅急便として出した翌日の午後から(現地で)配達できる態勢で進めたい」と述べた。