スズキ「ハスラー」と第一カーラインチーフエンジニアの高橋正志さん【拡大】
「別売りのフックをつける穴を最初から内壁に開けたらどうか」「そもそも荷室の床にぬれてもいい素材を使っては」「助手席の後ろをテーブルにすれば、前に倒してご飯が食べられる」-。「生みの苦しみより、選ぶ苦しみのほうが多かった」(高橋さん)と言うぐらい、ワクワク感のあるアイデアが生まれ、採用されていった。
消費税増税による需要低迷が予想される今年、ハスラーはスズキの販売を引っ張る頼もしい存在だ。「運転していてにやけちゃうような、楽しげな車に仕上がった」と高橋さん。「今回提案した軽自動車の新しい使い方が、販売につながっていけばいい」と期待を込めている。