豊田社長の熱い気持ちにどう応えるか
悩みは、そうしたレクサスの意気込みをトヨタ社内でなかなかわかってくれないことですかね。だってレクサスの生産台数は、世界で約1000万台のクルマをつくっている会社のなかでたった50万台ですよ。それをすばらしいブランドに育てていくという。章男社長が創業家出身のトップじゃなければ、なかなかできないことです。
その熱い気持ちにどう応えるかが僕らの一番の課題。豊田章男は夢を語る人なので、僕らが彼の思いをくみ取り、ひとつひとつ実現してこれでいいかなと思ったときには、もう次の夢を見ている。逃げ水現象のように僕らは常に追っかけていかなくてはならない。とても追いつきませんがね。
でも、クルマはすべての人にとって最も身近にあって、夢をかなえてくれるツールじゃないですか。小さな空間だけど、安心して音楽も映像も家族も持ち込める。幸せを運んでくれるきらきら輝く宝石箱のようなものだと思うんです。