「8K」東京五輪での普及期待 見えてきたテレビの近未来 (3/4ページ)

2014.6.15 08:01

 ■その先は→眼鏡なし3D/視聴者の表情読み取り/触れる…

 8Kが技研公開で初登場したのは平成14年。当時は「走査線4000本テレビ」と呼ばれていた。今年は「裸眼で見られる立体テレビ」や「触れるテレビ」、視聴者の関心を分析するシステムなど、新たなテレビの可能性を探った研究技術が紹介された。

 NHKは以前から、眼鏡なしで楽しめる立体テレビの研究を進めてきた。今回は、赤外線カメラを含む複数のカメラを使うことで立体像の品質を高めた技術や、光を当てることでホログラム映像を表示できる新たな「空間光変調器」を展示。3D映像も高画質への前進が続いている。

 テレビと接続したカメラで視聴者の表情を自動分析し、興味のありそうな番組を教えてくれるナビシステムも注目を集めた。興味内容をキーワードにしてインターネット上のテキスト解析データも応用していることが特徴。例えば「天ぷら」の映像で笑顔を見せれば、興味を持ったと分析され、料理やグルメ番組だけでなく、天ぷらから派生した「胸焼け」の抑制方法を扱った健康番組なども紹介してくれるという。

テレビに映った物体の形状や硬さなどを触覚で伝える技術の開発も進んでいる

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