【プロフィル】石橋輝一
いしばし・てるいち 北大卒。大阪の建築会社や東京の番組制作会社勤務を経て、27歳で吉野中央木材に入社。製材の仕事だけでなく、取り扱う吉野杉やヒノキの魅力を伝えようとイベントを企画するなど発信を続ける。36歳。奈良県出身。
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≪イチ押し!≫
■組み立て簡単 ベランダ用ウッドデッキ
2年ほど前から女性でも手軽に取り組めるDIY(日曜大工)の人気が高まったのを受けて、ヒノキを使ったベランダ用の木材「セルフビルドウッドデッキ」を売り出している。力の弱い女性でも、簡単に板と支えとなる角材を組み立てることができると好評だ。
事前に木目などの好みと広さを伝えれば、オーダーメードも可能。水をまいての掃除もでき、昨年、自宅ベランダに設置したという石橋輝一専務は、「自然のものは木目もバラバラだけど、そこにこそ味わいがある。ベランダなので気軽に取り付けられるし、身近に木があると心が和む」と話す。
注文は、地元よりも大阪を中心とした都市部の方が多い。さまざまな年齢層やライフスタイルの中で、木のぬくもりが求められているようだ。