ホンダが来年の発売を予定している燃料電池車(FCV)について、日本で先行販売する方針を固めたことが24日、分かった。
価格は、国などの補助金を除いて700万~800万円となるよう調整する。1回の充電による走行距離は当初700キロ以上としていたが、800キロを目指して開発を進めているもようだ。
FCVは、燃料電池で水素と酸素の化学反応によって発生した電気でモーターを回して走る。水しか排出せず「究極のエコカー」と呼ばれ、欧米韓など世界の自動車メーカーが開発競争を繰り広げている。
販売価格は、採算性を考慮すれば1000万円を超えるとみられる。しかし、ホンダは「採算よりも普及を優先させる方針」(幹部)。補助金が仮に電気自動車(EV)と同様の金額になれば、最も安い場合で600万円台前半となる。最終的には、今年末から来年1月に先行発売する予定のトヨタ自動車のFCVの動向を見て判断する。