トヨタ自動車は25日、次世代エコカーの本命とされる燃料電池車(FCV)を700万円程度で今年度内に発売すると発表した。課題だったコスト削減のめどが立ったため、販売に踏み切る。
自動車各社のFCVの販売はこれまで官公庁向けリースなどに限られていた。今回のトヨタの市場投入は一般向けで、世界の大手自動車メーカーで初めてとなる公算が大きい。FCVをめぐっては、ホンダも来年中に700万~800万円で発売する予定だ。
「ハイブリッド車(HV)の部品を共用することで手の届く価格になった」。トヨタの小木曽聡常務役員は、同日の会見で、1台1000万円を切るレベルとしていた価格を700万円程度まで下げられた理由をこう述べる。
国などからの補助金が電気自動車(EV)と同じ約80万円出たと仮定した場合、販売価格は600万円台前半となる。FCVは、エネルギー源の水素を3分程度で補充でき、約700キロの走行を可能とした。来年夏をめどに米国や欧州でも売り出す方針。