メディアからの撮影依頼に応じる楽天の三木谷浩史会長兼社長(左から3番目)、エアアジアのトニー・フェルナンデスCEO(右から4番目)ら=1日午後、東京都港区【拡大】
マレーシアの格安航空会社(LCC)大手、エアアジアは1日、日本市場への再参入を正式発表した。エアアジアは同日、新会社「エアアジア・ジャパン」を設立。資本金は70億円で、楽天(議決権ベースで18%)のほか、ノエビアホールディングス(13.4%)、アルペン(7.4%)など国内4社が出資する。2015年夏の就航を目指す。
エアアジアの参入に伴い、国内線を運航するLCCは5社体制となる。低運賃が売りのLCCは国内でも定着しつつあるが、最近はパイロット不足による大量欠航など運航面の課題も浮上している。
「日本はアジアの中心であり続ける。お値打ち価格のチケットで(新会社の)エアアジア・ジャパンは世界を日本に呼び込む努力をしたい」。同日の会見で、エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)はこう強調した。
楽天の三木谷浩史会長兼社長は会見後、「アジア向け観光ビザの要件緩和は今後も広がる可能性がある」と指摘した上で、今回の出資を機に、自社の旅行予約サイト「楽天トラベル」にアジアからの訪日需要を取り込んでいきたい考えだ。