中堅航空会社のスカイマークが“きわどい”作戦をぶち上げた。4月にエアバスの大型旅客機「A330」を導入するのに合わせ、路線・期間限定で客室乗務員(CA)の制服をミニスカートにする。この“ミニスカCA”をめぐっては、「乗りたい」「下品だ」などと賛否両論が国内外で噴出。だがマーケットは好感したのか、スカイマーク株は上昇した。格安航空会社(LCC)の台頭で、関西国際空港から撤退するなど存在感が薄れつつあるスカイマーク。ミニスカでひとまず話題づくりには成功したが、果たして利用者増にはつなげられるだろうか。
膝上15センチ以上!
スカイマークのミニスカCAは昨年12月、仏トゥールーズのエアバス本社工場で、A330とともにお披露目された。新しい制服は、スカイマークのコーポレートカラーであるスカイブルーを基調にしたシンプルなワンピースだが、驚くべきはその丈の短さだった。個人差はあるが、膝上はおおむね15センチ以上ありそうで、詰めかけた報道陣の度肝を抜いた。
同じスカイブルーの帽子と黄色を中心とするスカーフと合わせ、「若さを強調した」(スカイマークの西久保慎一社長)。着用するのは20代のCAが中心になる予定という。スカイマークはこれまで、「コスト削減のため」として平成21年4月にCAらの制服を廃止しポロシャツ着用にしており、大きな“方針転換”だ。