◆システムを次々効率化
保険金と給付金の請求件数は12年度に68万件、13年度に81万件と保有契約の拡大に連動して増加しており、14年度も4月までに35万件。一方で平均の支払い所要日数は12年度に3.0日、13年度は2.9日、14年度は2.6日に改善している。件数が増えているのに逆に日数を減らした背景のひとつには帳票の見直しがある。白黒だった帳票をカラーにしたり、枠外の注釈をやめて記入する部分を広くするなどシンプルで分かりやすくした。また、医療保険の給付金請求の際、通常は請求書と病院の診断書が必要になるが、手術を伴わない入院には診断書がなくても申告書だけで済むようにしたことも大きいという。
今後も請求件数がさらに増える見通しの中で「サービスの質や正確性、効率性を維持・向上していくことが大切だ」と海老名部長は指摘する。それには診断書のデータをQRコードにしてすぐにデータを取り出せる仕組みなど効率的なシステムの導入を検討。また、コールセンターの体制についても営業時間の延長や外注の活用などにより、顧客が電話をかけてもつながらない状況を改善させていく方針だ。
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