水素関連市場、25年度に5200億円 次世代エコカーの本命

2014.7.16 17:32

岩谷産業が商用として初めて開設した燃料電池車用の「水素ステーション」=7月14日、兵庫県尼崎市

岩谷産業が商用として初めて開設した燃料電池車用の「水素ステーション」=7月14日、兵庫県尼崎市【拡大】

 調査会社の富士経済は16日、次世代エコカーの本命とみられている燃料電池車(FCV)向け水素燃料や、その供給施設である水素ステーションなど、水素関連の国内市場が2025年度には、今年度の約26倍の5228億円まで拡大するとの調査結果を発表した。

 FCVはトヨタ自動車が今年度内、ホンダも来年中に販売を予定しており、急速な市場の伸びが期待される。

 内訳では、水素燃料市場はFCVが市販される今年度に立ち上がり、量産モデルの投入が予想される20年度以降に大きく伸びると予想。25年度は約9470倍の947億円に達すると予測した。

 水素ステーションの整備に用いる水素製造装置や蓄圧器などの関連機器市場も、ステーションの設置増加に伴って拡大し、25年度には約3倍の401億円まで増加するとみている。

 FCVは水素と酸素の化学反応で電気を発生させ、モーターを回す自動車。水しか排出しないため「究極のエコカー」とも呼ばれる。現状はトヨタが日米欧で官公庁などにリース販売をしているが、本格的な普及はこれから。フル充電で250キロ程度走れる電気自動車に比べ、FCVは700キロ以上と走行距離が長く、業界内では本命視する声が強い。

 富士経済は「20年の東京五輪でもFCVやコージェネレーション(熱電併給)設備の活用が予想されており、注目は高まるだろう」と指摘している。

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