世界のATM-CDの出荷台数【拡大】
2005年に中国に進出したOKIも「当初は銀行に門前払いされるのが当たり前だった」(安東本部長)。同社は地場銀行の幹部などに、日本で主流になっている「還流式」と呼ばれるATMを売り込んだ。入金した紙幣を出金でも利用できるため、紙幣がなくなる度に補充するCDに比べ管理コストが安く済むという大きな利点がある。
ところが、中国の銀行はなかなか採用しようとしない。入金の際にニセ札や汚れた紙幣が混入することをいやがるためだ。
突破口となったのが、08年の北京五輪。中国の銀行では預金に来た客を長時間並ばせるのが普通だったが、五輪開催を控えた中国当局は預金者の長蛇の列を海外にさらすのは好ましくないと判断。インターネット上で利用者からの批判が増えていたこともあり、この問題の解消に乗り出した。これを機に還流式ATMは一気に普及。中国全体の半分を占めるまでになった。