--障害者雇用で大きな評価を受けつつ、業界トップにいる
「大企業が参入しない業界だからトップになれている。他の人の面倒を親切にみてくれる障害者をリーダーにし、リーダーらが健常者のマネジャーの助手を務めてくれる。そんな形でやっているから、ほかの企業と競争しても遜色なくできている」
--中小企業の果たす役割とは
「取材に来たハンガリーの女性記者が、こういう言葉をくれたんです。『日本の中小企業はマニュアルに頼るんじゃなくて、職人文化でやっている。だから障害者をこうして戦力にできるんですね』と。そう言われてみると、小さな企業であればあるほど『できないならこういう風にやってみろよ』と手取り足取り教える。職人文化を使えば重度の障害を持つ人たちを、少しでも安心して仕事をできるようにしてあげられると思った。地域社会で職人文化を活用すれば、社会で役に立つ幸せをかなえてあげられる」
--“皆働社会”とは
「人間は独りでは生きられない。少しでも役に立つこと、周りから『ありがとう』と言われることにうれしさを感じる。皆が互いに役に立って生きていく。だから“皆働”です」
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