富士山頂からドコモのVoLTE(上)ビデオコールでクリアな絶景…スマホ越しの高揚感 (2/2ページ)

2014.7.25 11:30

富士山頂の山小屋にLTEのアンテナを設置する。強風が吹きすさぶ中、危険が伴う作業だ

富士山頂の山小屋にLTEのアンテナを設置する。強風が吹きすさぶ中、危険が伴う作業だ【拡大】

  • ビデオコールの画面に現れた博美さん。LTEが表示され、アンテナはしっかり3本立っていることに注目
  • ビデオコールで富士山頂からの景色を伝える記者

 富士山頂でのアンテナ設置は携帯電話向けインターネット接続サービス「iモード」が始まった1999年にスタート。昨年からスマートフォン時代に合わせてLTE化が完了。そして今年、6月からVoLTE(ボルテ=ボイス・オーバーLTE)対応の端末提供が始まったことで、さらに高音質通話や高画質のビデオコールなどその恩恵を味わえるはずだ。

 仕事でお世話になっている世界を旅するフリーライター、鈴木博美さんに山頂からビデオコールを発信し、クリアな画面越しに眼下に広がる絶景を楽しんでもらう。国内では執筆に追われて遠出する機会の少ない博美さん。自宅のある東京・浅草から高音質通話で届く声はいつもより1オクターブ上がっており、高揚感が伝わってくる。

 波多野さんが「日の出の時間帯にトラフィック(データ通信量)が非常に多い」と話すように登山者が山頂からメールで画像を送ったり、SNSに画像や動画をアップするケースが増えている。VoLTE対応の端末が登場したことで、ネット上でも一層グレードの高い御来光が拝めることだろう。

 さて、山頂での取材を終えた記者だが、ついつい欲張って火口周辺を回るお鉢巡りをしたため、予定時刻より1時間以上遅れての下山となった。その間、まさかの遭難に備えてバッテリーを保持するためにスマホの電源は切ったままだった。

 細かく砕けた火山岩に足を取られて疲労困憊の中、下山して電源を入れると博美さんから「心配したよー!」とお叱りの電話。登山道がすべてエリア内にもかかわらず、電源を切ったことで余計な心配をかけてしまったようだ。博美さん、ごめんなさい。

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