そうした中で、今年の新商品のトレンドは新しい顧客の開拓だ。サントリー食品インターナショナルが今月発売したのが「リゲイン エナジードリンク」。1988年に製薬会社の三共(現・第一三共ヘルスケア)が発売した医薬部外品の栄養ドリンク「リゲイン」の名称を使った。
リゲインは「24時間戦えますか」のCMが有名で、リゲイン エナジードリンクは、このCMになじみがある40代の男性サラリーマンをターゲットに設定。発売3週間だが、担当者の調査では、「30~40代男性が中心で、それも仕事中に飲んでいる」と、狙い通りの反応が出ている。
ハウス食品が3月に発売した「サムライド」は、「カレーのハウス」を象徴するように、ハッカクやナツメなどのスパイス味が特徴で、男性サラリーマンを意識する。
一方、女性を取り込もうというのが、みそのマルコメが発売した「ハッコ」や医薬品大手エーザイの「ジョマ」だ。ハッコは、麹ベースで微炭酸、ジョマはジンジャーベースで飲みやすく、カロリーも1本33キロカロリーに抑えるなど、女性の心理をくすぐる。