7月15日のお昼頃、自宅でせっせと原稿を書いているとスマートフォンが鳴った。産経デジタル編集者の長浜さんからだ。「もしもし。ただ今、富士山頂からかけてまーす。こちらは快晴ですよ」。そうだ、今日は長浜さん、富士山に登るって言ってたっけ。標高3776メートルから来たVoLTE(ボルテ=ボイス・オーバーLTE)に対応したNTTドコモの最新機種同士での会話はいかに? (フリーライター 鈴木博美)
「本当に山頂ですか?実は銭湯に描かれた富士山前とか。だって声がクリアすぎますよ」
「こっちも博美さんの美声が富士山頂に響いてます。ちょっとビデオコールに切り替えますね」
「凄い! 空が真っ青ですね。気持ち良さそう。空気が澄んでいるのが伝わります。それにしても臨場感ありますね~」
「ヤッホー。あれスッピンですか!?」
「おっと! 朝起きてからそのまま仕事をしていたのを忘れてました。映像が鮮明すぎると困ることもありますね。セッティングしてまた後ほどかけ直します」
軽くセッティングして掛け直す。
「もしもし。何か電話に出るの早くないですか?」
「VoLTE同士なら、富士山だろうとどこにいても発着信は3秒程度らしいよ」
「これじゃワン切りできませんね(笑)。ところで、今スカイツリーに来てみました。ビデオコールに切り替えますね」