電機大手の平成26年4~6月期連結決算【拡大】
中国など新興国での販売が苦戦、ラインアップを増やしたことも裏目に出た。吉田CFOは「見通しが甘かった。規模を追うのではなく、収益を重視する」として、モデル数の削減など戦略の見直しを進める。
テレビなどの消費者向け製品は市場の変動が激しく、生き残りも厳しい。特にスマホは中国メーカーが低価格機などでシェアを伸ばしており、世界最大手の韓国サムスン電子でさえ、4~6月期は営業減益だった。
■さらなる成長に向け次の一手模索
ソニーの平井一夫社長は赤字が続く電機部門の黒字化を掲げ、スマホやゲームに力を入れてきた。スマホが急減速したことで、公約の実現に“黄信号”がともりつつある。
唯一、4~6月期に最終赤字になったNECもスマホから撤退し、従来型の携帯電話に集中したが、出荷台数が減ったことが響いた。
一方、三菱電機は通期の売上高と営業利益を上方修正した。中国でスマホ関連の設備投資が活発化し、工場自動化用の機械などが伸びたためだ。
いち早く不採算事業を整理し、企業向け製品やインフラ部門を強化したメーカーは業績回復の足取りが確実になってきている。