LINEは11年6月にサービスを開始。「スタンプ」と呼ばれるイラストを送信できる機能がヒットし、今年7月末の登録利用者数は4億9000万人に達した。うち国内は5200万人だ。
「来年、10億人以上を目指したい」。IT企業などで構成する新経済連盟が今年4月、東京都内で開いたシンポジウム「新経済サミット」で、パネルディスカッションに登場したLINEの森川亮社長は利用者の拡大目標をぶち上げた。メッセージをやり取りするだけの枠を超え、携帯端末向けサービスのプラットホーム(基盤)として世界市場をリードしたいと考えている。
登録利用者10億人の実現に欠かせないのが、海外市場の開拓と魅力的なアプリの開発だ。海外での認知度向上に向け、LINEは人気俳優を起用したテレビCMを流したほか、現地の好みを反映したスタンプやゲームの開発に力を入れている。イスラム圏では、断食月「ラマダン」のためおなかをすかせた男性のイラストや、「ヒジャブ」と呼ばれるスカーフで頭髪を覆い隠した女性のイラストがヒット。インドネシアでは、3000万人を超える利用者の獲得につながった。タイ、台湾、インドのほか、スペインとメキシコでも利用者を伸ばしている。