一方、増税の影響を受けた国内は3.8%減の50万6000台にとどまった。東京都内で記者会見した佐々木卓夫常務役員は「新型モデルの投入効果などで徐々に回復してきたが、底を打ったと判断するのはまだ早い」と述べ、市場動向を注視する考えを示した。
軽自動車の販売が好調だったダイハツ工業や日野自動車を含むグループ総販売台数は1.3%増の251万3000台だった。
15年3月期の連結業績予想は据え置いた。年間配当も引き続き未定(前期実績は165円)としている。
4~6月期の業績をVWと比較すると、売上高はVWの後塵(こうじん)を拝したものの、利益では大きく上回った。トヨタの業績が世界トップレベルであることを改めて示した。実際、本業の収益性が高いかどうかを示す売上高営業利益率は、6%が高水準とされる中、4~6月期は10.8%を達成。前期比で0.2ポイント上回った。