◆会長の政治力
そして、今年開催されたブラジル大会は、アベランジェ前会長への恩義ともささやかれる。事実、18年は、大陸巡回方式ならば北中米カリブ海の中での開催となるはずであったが、ブラッター氏は、ブラジル開催が決まるや否や、大陸巡回方式を撤回。18年大会以降は2大会一括での決定方式に変更し、18年はロシア、日本も一度は立候補した22年は、いまだに開催日程で右往左往しているカタールを開催地として決定したのである。
潤沢な資金を引き寄せたブラッター会長の政治力は、会長4期目を迎えようとしているいま、さらなる極みを見せようとしている。
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【プロフィル】今昌司
こん・まさし 専修大法卒。会社各社で営業やスポーツ事業を担当。伊藤忠商事、ナイキジャパンを経て、2002年からフリーランスで国際スポーツ大会の運営計画設計、運営実務のほか、スポーツマーケティング企画業に従事。13年から帝京大経済学部経営学科非常勤講師。ブログは(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/umekichihouse/)