キヤノン、脱カメラ依存を模索 得意の光学で「3D」技術育成 (2/4ページ)

2014.8.9 07:00

キヤノンの売上高と研究開発費

キヤノンの売上高と研究開発費【拡大】

 最先端のIT技術を活用して医療検査分野も強化する。インターネット上で情報を処理するクラウドを使い、過去の膨大な症例を基に病気の症状に関する判断の精度を格段に向上させる「クラウド型統合医療画像管理システム」の実用化を目指す。

 キヤノンは1960年代後半以降、二枚看板の事業を軸に据え、「右手にカメラ、左手に事務機」と表現された。近年もこの構造に大きな変化はなく、2014年6月中間決算の売上高でも、複写機など事務機を中心とする「オフィス」分野と、カメラやインクジェットプリンターなどで構成する「イメージングシステム」分野の2つの事業で92.3%と大半を占めている。

 海外でカラー複合機などの販売が伸び、事務機は堅調だ。ただ、スマホの急速な普及がカメラの販売に打撃を与えている。カメラ映像機器工業会によると、国内メーカーのカメラ総出荷台数は13年に前年比36.0%減の6283万台となり、14年は5050万台にまで落ち込む見通し。

技術力、ものづくりの力を支えてきたのは研究開発への積極的な投資だ

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