日産「レディー・ファーストプロジェクト」のモデル店の、日産プリンス西東京府中西原店(野村成次撮影)【拡大】
白を基調にした明るく開放的な店内は、おしゃれなカフェに来たかのようだ。消費税増税で新車需要が落ち込む中、財布を握る女性客の心をつかもうと日産自動車が始めたレディー・ファーストプロジェクトの一環。東京都府中市の日産プリンス西東京販売府中西原店は、プロジェクトに合わせて6月に全面改装した。
床面はグレーから木目のフローリング調に変更。光が差し込むガラスの壁際には、車のカラーバリエーションをネイルカラーに見立てたサンプルを展示した。毎週月曜にはハンドマッサージのサービスも提供、女性がぶらりと訪れたくなる店作りを目指している。
増税後、自動車各社は新規受注の減少に悩まされており、丸山雅世店長も「環境は厳しい」と認める。ただ、同店は改装後、女性客が他社のユーザーを含め約1割増えたという。
丸山店長は「女性は好きな店、好きな店員がいる店で買い物をしたいもの。心をつかめれば販売につながるはず」と手応えを感じている。