【現場の風】トヨタ自動車「パッソ」チーフエンジニア・鈴木敏夫さん(54)
まだ重要な役割担うガソリンエンジン
--「パッソ」の一部改良モデルは燃費性能が30%向上し、ガソリン1リットル当たり27.6キロとなった
「今回の一部改良はエンジン、中身を大改良していて全面改良に近い。(停車時にエンジンを止めて燃費効率を高める)アイドリングストップも標準装備しており、2010年に出したモデルよりも商品力を向上させた」
--開発でこだわった点は
「やはり燃費だ。免税ということにこだわった。どうせ良くするなら、ガソリン仕様の登録車ではナンバーワンの燃費性能にして届けたいという気持ちが強かった」
--トヨタにとってのパッソの位置付けは
「04年に誕生してから約10年がたったが、オールトヨタの中で最も小さく、安価なポジション。その下は軽自動車しかない。軽との接点にある重要な車種という位置付けは今も変わっていない」