「新興国にある政治リスクもなく、先進国で唯一の成長市場」(自動車大手幹部)とされ、昨年の米国の新車販売台数は前年比7.6%増の1560万台だった。4年連続で増加しており、「今年は1600万~1650万台まで拡大する」(富士重工業の高橋充専務執行役員)見込みだ。
トヨタは2015年3月期の北米向け連結販売台数を期初見通しに比べて9万台増の271万台と上方修正。日産も今年4~6月の販売が前年同期比14.1%増の35万台と大幅に伸びている。
中国リスクを見据えた各社にとって、米国市場の成長をどう取り込むかが鍵となりそうだ。