日本企業のインド投資が本格化 「チャイナ+1」でリスク分散 (4/4ページ)

2014.8.22 07:05

インド・ムンバイにパナソニックが開設したLED照明などの体感型ショールーム

インド・ムンバイにパナソニックが開設したLED照明などの体感型ショールーム【拡大】

 インド民間銀行最大手、ICICI銀行傘下のICICI証券のアヌップ・バグチ最高経営責任者(CEO)は「工業機械や重工業、運輸分野などで日本企業と協力関係が結ばれるのではないか」と指摘する。

 日本企業にとって、インドは世界第2位の人口を持つ市場というだけでなく、リスク分散の観点からも有効だ。長年、主要な投資先だった中国で人件費高騰や外交問題が深刻化し、生産や販売で中国以外の地域にシフトする「チャイナ・プラスワン」は、もはや必要不可欠な選択肢だからだ。

 こうした期待の一方で、インフレや労働争議の多発、インフラ整備の遅れなど、インド特有のリスクも存在する。インドは本当に変わるのか。日本企業はモディノミクスの動向に熱い視線を注いでいる。(那須慎一)

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