岩谷産業は28日、東京タワー(東京都港区)の近くに、燃料電池自動車(FCV)の燃料となる水素を供給する「東京水素ステーション」(仮称)を設置すると発表した。9月に着工し、来年3月の完成を目指す。最も水素需要が見込まれる都心部のランドマークである東京タワーの近くに設置することによって、FCVの普及と水素エネルギー社会の実現に弾みをつけたい考えだ。
設置するのは、製造工場から輸送してきた水素を供給するオフサイト型ステーション。東京タワーから約400メートル南に位置しており、敷地面積は約1000平方メートル。1時間当たり6台のFCVを満タンにできる機器を導入する。設置費用は4億~5億円を見込んでいる。
FCVは、トヨタ自動車が2014年度内、ホンダが15年中に販売を始める予定。岩谷は15年度までに東京、名古屋、大阪、福岡の4大都市圏を中心に20カ所の商用水素ステーションを自社で設置することを表明しており、順次建設を進めていく。