【ハザードマップ】需要落ち込みで減収、赤字転落　時報堂、アルファ通信 (3/3ページ)

【会社概要】アルファ通信（６月上旬現在）

　▽本社＝東京都中野区

　▽設立＝１９８２年５月

　▽資本金＝２億円

　▽事業内容＝電話回線や携帯電話のレンタル・リースなど

　▽負債総額＝約３０億３０００万円

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　〈チェックポイント〉

　時報堂は鹿児島市内で随一の繁華街に店舗を持つ有名店だった。積極的な宣伝が功を奏し、知名度アップとともに多くの顧客を集め、順調に見えた。しかし、個人消費の低迷から業績は坂道を転げ落ちた。地元トップとの自負から慢心があったのではないか。経営は常に不測の事態を想定しておく必要がある。

　アルファ通信はゼネコンなどに機器などをレンタル・リースし、好調を維持していた。しかし、建設不況時に業績を落とした上、放射線量測定システムをめぐって問題が発生。トラブルの長期化が経営を阻害した。課題の優先度を考え、経営に集中できなかったのだろうか。（東京商工リサーチ取締役情報本部長　友田信男）