シャープが新技術の液晶パネルを開発 省電力で高速表示、来年から出荷

2014.9.12 18:55

強い光の下でも見やすいシャープの新型パネル「MEMS(メムス)ディスプレー」(右)と従来の液晶パネル

強い光の下でも見やすいシャープの新型パネル「MEMS(メムス)ディスプレー」(右)と従来の液晶パネル【拡大】

 シャープは12日、米半導体大手クアルコムの子会社ピクストロニクスと共同開発している最新の液晶ディスプレー「MEMS-IGZO(メムスーイグゾー)」の試作機を公開した。従来より消費電力を抑え、高温や低温でも画像を表示できる。来年からサンプル出荷を始め、2017年に量産を開始する。

 両社が開発した液晶ディスプレーは、1秒間に1千回超の開閉ができるMEMSシャッターを採用。カラーフィルターや偏光板を使用しないため、従来より光学効率が2~3倍高い。このためバックライトの消費電力を大幅に低減できる。

 光を直接届ける構造となっており、鮮明な色彩を表現できる。また高温や低温、直射日光の下でも画像を表示できるなど環境耐性が強いのも特徴だ。

 シャープは17年をめどに自社のスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末で採用し、他社にも提供する。すでに「複数のスマホメーカーからの引き合いが来ている」(方志教和専務執行役員)。また車載向けにも採用を広げる方針だ。

 シャープは12年にクアルコムと資本提携し、100億円の出資を受け、ピクストロニクスと液晶を共同開発している。今回のディスプレーは米子工場(鳥取県米子市)の試作ラインで開発。今後、亀山工場(三重県亀山市)や三重工場(三重県多気町)での量産も検討している。

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