◆庫内スペースを圧縮
まず取り組んだのが、庫内スペースの圧縮だった。100Vの家庭用電源で供給できる電力では、大きな庫内を速やかに高温にすることには限界がある。焼きムラのない仕上がりのために、予熱を行って庫内を均一にすることも必要になる。余分な空間を温めるロスをなくして、普段使うのにちょうど良いサイズを求めて検討を続けた結果、30リットルタイプの従来機種で235ミリメートルだった庫内高さを147ミリメートルとした。食器の通信販売を行うWebサイトなどを参考に調査した結果、電子レンジ用容器や食器などのサイズは、ほとんどのものが高さ13センチメートル以下に収まっており、147ミリメートルの高さがあれば不便を感じることは少ないことも確認した。
庫内スペースを圧縮したことで、従来機種(30リットルタイプ)では11分45秒かかっていた、庫内温度を200度に上げるのに必要な時間が、4分15秒で済むようになった。庫内温度が素早く立ち上がることで、予熱しなくてもムラなく均一な焼き上がりが得られるようになった。無駄な加熱がなくなったことで、消費電力量は大幅に低下。省エネトップランナー値120%を達成した。