神鋼環境ソリューションが量産化に成功したユーグレナ「EOD-1」(筑波大の渡辺信・彼谷邦光研究室提供)【拡大】
ユーグレナには培養法として、太陽光で光合成させながら育てる「光合成培養」と、外部から有機物を与える「従属栄養培養」の2つがある。
神鋼環境は従属栄養培養を採用。光合成培養と比べて、単位面積当たりの生産量が数百倍になることに加え、天候や気温に左右されず大型水槽でも培養できるからだ。
神鋼環境は、培養速度が高く、生成物の品質も向上したユーグレナで量産化を図ることが商品開発のスピードを早めると判断した。同社によると、これまで培養には小さなフラスコを使っていたが、1立方メートルの培養槽で量産できる段階に達した。顧客企業に1キログラム単位でサンプル提供できるという。量産化は技術研究所(神戸市西区)でブドウ糖を溶かしながら育てる技術を採用して取り組む。