資生堂の魚谷雅彦社長が4月の就任から掲げてきた「マーケティング改革」が本格的に始動する。10月1日にブランド別に商品開発から宣伝、流通まで一貫して手掛ける専任責任者制度を導入。ブランド戦略を統括する役職「チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)」も新設し、経営の軸を「技術・モノ依存」から「顧客視点」に転換し国内事業の立て直しを急ぐ。
開発・営業の一体感
9月10日、東京・銀座の資生堂花椿ホール。主力メーキャップブランド「マキアージュ」の刷新第1弾となる新商品発表会に詰めかけた報道陣を前に、10月から専任責任者「シニアブランドマネージャー」に就く堀井治伸氏は「女性の気持ちを徹底的に調べるところからスタートした」と強調した。
堀井氏は、主な購買層の20~30代女性を中心とした1000人規模の「美しさ」などへの意識調査や脳科学などを使った分析の結果を次々と披露。そこから導き出したマキアージュの目指すイメージを「ほのかな艶のスパイスで、『女度』をぐっと上げる」と定義し、「商品、宣伝、店頭全てを一貫した世界観で彩っていく」と宣言した。