パナソニックが11月に発売する高級コンパクトデジタルカメラ「DMCーLX100」=1日、東京都渋谷区【拡大】
精密大手各社は、コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)の高級化、高機能化を図った製品を積極投入し、今年の年末商戦に臨む。パナソニックは1日、コンデジでは業界で初めて4分の3型センサーを搭載することで、ミラーレス一眼デジカメと同等の画質を実現した「DMC-LX100」を11月13日に発売すると発表した。キヤノンや富士フイルムも高級コンデジの販売に注力する。カメラ機能を持つスマートフォン普及のあおりを受け、コンデジは台数ベースで、ここ数年大幅に減少している。年末商戦は高画質など付加価値をつけた高単価品を投入し、収益向上につなげる。
パナソニックの「DMC-LX100」は、フルハイビジョンの4倍のきめ細かさを持つ4Kの動画撮影機能を持つ。さらに「4K動画から高精細な静止画を切り出せる機能も新たに搭載し、決定的瞬間が誰でも撮れる」(杉田卓也・イメージングネットワーク事業部長)点をアピールする。
キヤノンが発売する「パワーショットG7X」は、1.0型CMOSセンサーを採用、暗所でも高画質撮影を実現。高級コンデジの火付け役ともいわれるリコーイメージングの「GR」は、一眼レフカメラと同等の画質が得られる点を売りにする。