端末メーカーは不明だが、「グローバル市場を考慮し、韓国LG電子やソニーが有力」(業界関係者)とされ、なかでもKDDIとスマホを共同開発するなど関係を深めているLG電子製になるとの見方が強い。
ただ、iOSを搭載する米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」や、アンドロイド搭載スマホに対抗する主力商品として大量販売する考えはKDDIにない。田中社長は「投入することが非常に重要。このスマホをいろいろいじって遊んでいただきたい」と話し、新たなOSを土台に開発されるアプリなどに期待しているようだ。
世界のスマホ用OSは現在、アンドロイドとiOSによる寡占状態となっている。この2強OS向けのアプリの開発は、グーグルやアップルの管理の下に置かれ、専用サイトなどを通じて世界の利用者に流通する仕組みが取られている。
これに対し、韓国サムスン電子やNTTドコモなどが主導するOS「TIZEN(タイゼン)」やファイアーフォックスは管理団体が仕様を完全にオープンな状態で公開し、OSに手を加えたり、アプリの開発に自由に使えるのが大きな特徴だ。