トヨタ自動車のタイ増産をにらみ、トヨタ系自動車部品メーカーが2015年度までに現地で相次ぎ生産能力を拡大することが10日、分かった。トヨタはタイの政情不安を踏まえ、14年の販売見通しを下方修正したが、市場の混乱が落ち着くのを見計らい反転攻勢に出るのは確実で、東南アジア最大の自動車市場が再び活気付きそうだ。
自動車用ボルトを製造するメイドー(愛知県豊田市)は15年4月にタイで初めての自社工場を稼働させる。投資額は約10億円。現地従業員を約60人採用しトヨタや日系部品メーカーなどから受注して月60トンの生産を計画する。
同社担当者は「政変のリスクはあってもタイ市場は今後、伸びる。トヨタの東南アジア戦略の統括拠点であり、現地に出なければ情報もとれない」と説明する。
摩擦材など化学系部品を製造するアイシン化工(同)は15年3月までに、タイでディスクブレーキパッドの生産能力を現行比14%増の月80万個に増強。アイシン・エーアイ(同西尾市)は15年夏までに、手動変速機の生産能力を現状より約2割増やす。愛知製鋼も15年度までに、自動車用鍛造品の生産能力を13年度比で約2倍まで拡大する計画だ。