富士通は小中学校でICTを活用した授業を促進するためのプロジェクトを開始した=16日、東京都港区(黄金崎元撮影)【拡大】
富士通は16日、小中学校の授業にタブレット端末や電子教材などを導入支援する「明日の学びプロジェクト」を開始したと発表した。まず国内の小学校5校とタイの中学校1校にタブレット端末や授業で使うソフトウエアを貸与し、現場の事例を蓄積して、2016年度末までに普及モデルを策定する。
政府は、全国の小中学生の情報活用能力を向上させるため、2020年までに1人1台のタブレット端末の利用を目標に掲げる。だが現場では、先生のIT技能の習得をはじめ、システムの導入、活用が大きな課題になっていることから、富士通は全面支援に向けて、新プロジェクトの実施を決めた。
プロジェクトでは先生と生徒がタブレット端末や電子教材をうまく使うための指導案の提供や専門支援員の派遣なども実施する。学校間で情報が連携できるサイトも提供し、教員間で活用ノウハウを高める取り組みも行う。
この一方で、学校向け教育システム「知恵たま」の販売も16日開始した。価格は学校全体で使えるライセンスが150万円(税別)。2017年度末までに5000校への販売を目指す。