リクルートの事業は主に3分野にわたる。人材派遣事業は、リクルート自体が手がけてきたリクルートスタッフィングと、07年に傘下に収めたスタッフサービス・ホールディングスが国内事業の中核。12年には米求人検索大手のスタッフマークホールディングスを買収した。
就職情報誌から発展してきた創業事業の人材メディア事業は、紙媒体から「リクナビ」などインターネットを活用したサービスにシフト。不動産情報の「SUUMO(スーモ)」や結婚情報の「ゼクシィ」、飲食店情報の「HOT PEPPER(ホットペッパー)」などの販促メディア事業は、店舗情報などを掲載することで広告収入を得るビジネスモデルだ。
売り上げ規模は14年3月期で人材派遣事業が6124億円と最も大きく、リクルートによると、この分野で世界5位。ただ、利益面では販促メディア事業が牽引(けんいん)する構造になっている。