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≪FROM WRITER≫
クイックルワイパーのヒットの要因は、家事とはほど遠かった男性も気軽に掃除できることにあるのではと思う。
年末の買い出しやおせち料理作りなど、お正月を迎える準備はたくさんある。しかし実際には「ゆっくり休みたい」という気持ちが先に立ち、なかなか準備が進まない。ごろ寝している夫が妻に「これで掃除して」と起こされ、クイックルワイパーを持たされたという話もよく聞く。
実際に使ってみると、掃除が苦手な人にとって、テレビを見ながら、電話をしながらでも、立ったままの姿勢で掃除できるので、疲れが残っていても楽だ。
さらにマンション住まいの人にとっては、夜中に掃除機をかけることに気が引けるが、クイックルワイパーでの掃除は静か。いつでも気が向いたときに掃除ができる。フローリング床の普及だけでなく、そうした住生活環境の変化をうまくとらえたのが、ヒットの要因だろう。
20年前、クイックルワイパーの発売開始時、ライバルはリース会社による化学ぞうきんだった。今は家電メーカーの掃除機、全自動の掃除ロボットがライバル。もはや、日用品の枠を超えた存在感を示す。
模倣品はシートがすぐに破けたり、取っ手が折れたりで使い物にならず、結局、純正品を使った方が掃除もはかどる。本物の良さを実感させてもらえた。(松村信仁)