≪ユーザー事例≫
□エスアールジータカミヤ 商事部リバース
■商品リードタイム向上、コスト低下など効果
エスアールジータカミヤは、建設現場で使われる仮設用の機材レンタル、販売を主要事業としている。新規事業として10年前から始めたのが釣り具・アウトドア用品の通販事業であるリバースだ。「インターネットでビジネス展開したいという発想が最初にあり、そこに釣り好きな人がいたからと聞いています」と商事部リバース事業担当の竹内久記氏は釣り具通販の事業化に至った経緯を語る。
専門的で豊富な品ぞろえが釣りファンの間では人気で知名度も高い。中でも疑似餌であるルアーの充実度には定評があるという。このほか、釣り竿、リールなどの釣り具にキャンプ用のアウトドア用品など多くの商品を取りそろえている。
リバースは本社と離れた大阪府吹田市内に実店舗を構え、同じビルに通販部門を置いている。仕入れた商品は通販のオフィス内に仮置きして検品を行い、その後、委託業者の倉庫へ搬送し、そこから注文に応じて商品を発送していた。「人手と時間がかかるのが難点でした。とくにメーカーから新製品が出たとき、他社サイトにはアップされているのにウチは出ていないようなことがあれば競争に勝てなくなります」(竹内氏)と商品入荷から検品、倉庫での出荷までの作業時間の短縮が課題だったという。
同時に事業規模も拡大したことで、新たな委託先を模索し始めていた。日本郵便は今年度中にワンストップ通販ソリューションの本格的なサービスを開始する方針で、まずはWMSを活用した物流ソリューション事業を展開するための営業活動を活発化させていた。こうした中で今年の3月、リバースとして日本郵便に物流事業を委託することに決めた。