富士フイルムのインスタントカメラの新製品発表会に登場したハローキティとモデルの佐々木希さん(右)、タレントのバービーさん(左)=23日、東京都渋谷区【拡大】
撮影した後、すぐにプリントされた写真が出てくるインスタントカメラの人気が高まっている。富士フイルムは23日の新製品発表会で、今年度の販売目標を従来より50万台多い350万台に引き上げたことを明らかにした。デジタルカメラやスマートフォンなどを通じて写真の撮影がより身近になったことで、プリントされた写真への関心も高まっているようだ。
「チェキ」の愛称で知られる同社のインスタントカメラ「インスタックス」シリーズで、自分を撮影しやすい鏡が付いた「mini8 ラスベリー」(税抜き想定価格8400円前後)、サンリオの人気キャラクターの顔をかたどった「mini ハローキティ」(同1万円前後)など4製品を11月21日に発売し、拡販を目指す。
13年度の販売台数は231万台で、今年度は約5割増を目指す。山元正人イメージング事業部長は「新しいカテゴリーのカメラとして世界中で認知されつつある。生産能力を2~3割引き上げ、2、3年後に500万台を売りたい」と話した。