来年9月時点では売上高5600億円、店舗数を1400店とする計画。統合後は各社の店舗の屋号を「ウエルシア」に統一する方針だ。岡田社長は「ヘルス&ウエルネス(健康で長生き)は、ドラッグだけでなく、スーパーの食品などの事業でも求められ、シナジー効果を狙っていく」と語った。
ドラッグ事業を取り巻く経営環境は激変している。イオンは「少子化による消費縮小の一方、高齢化による医療関連消費の拡大」(ウエルシアの池野隆光会長)というプラス、マイナス両面の変化に対応するには規模の論理が必要と判断した。同事業を「日本一」にするのには、事業だけでなく、加速する再編への対応力を高める狙いも込められている。
ドラッグ業界では売上高5000億円弱の最大手のマツモトキヨシホールディングス以下、3000億~4000億円規模の企業が混戦を繰り広げている。こうした中、地方の有力チェーンの買収合戦が進むなど、業界再編が加速している。